Vol.1 |
Vol.2 |
Vol.3 |
7つのCとは・・?
シガーとケーキとチョコレート
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シガーの似合う俳優は?
イタリアンシガー |
X-men Last stand
007 |
7C‘sという言葉がある。正確にはPerfect after dinner 7C's。
晩餐後の7つのお楽しみといったところか。
この言葉は、イギリスのビクトリア時代に始まった言葉と謂われている。
4C、5Cと書いてある向きも見かける。
しかし、日本では末広がりの「8」であるのと同様に西洋諸国ではラッキー「7」となる。
そこで7C‘sとなる。
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シガレットが似合う俳優は?
文句無しにハンフリーボガードであろう。
映画「脱出」で競演したローレン・バコールもシガレットが似合う女優であった。
では、葉巻の似合う役者と本編は?
スカーフェイスのアル・パチーノ、007シリーズのショーンコネリー、アンタッチャブルのロバート・デ・ニーロか。
私の一押しはクリントイーストウッドの「ハートブレイクリッジ/勝利への戦場」である。
鬼軍曹が、駄目集団の新兵たちを鍛え上げグラナダの人質奪還に成功する物語である。
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映画の冒頭、主人公のローガンが、戦闘の最中に葉巻を銜えて登場する。
シガレットを愛用する方には、わかりやすい例えである。
短時間にドローを繰り返すと熱い煙が口内に充満して、舌を火傷しそうになる。
もちろん、その後は舌がビリビリして感覚はなくなってしまう。吸い方も胸を張って吸うよりも前屈みになって、浅い呼吸と共にドローを細かく繰り返すことになる。
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Vol4 |
Vol.5 |
Vol.6 |
葉巻を美味しくするために
ヒュミドールの選び方は? |
Keep Your Cigar
ヒュミを購入したら
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シガレットとは
葉巻とは |
葉巻を購入し、最初に用意するグッズは?
最初にお勧めする道具は、ヒューミドールにつきる。
シガーカッターやライターは身近に転がっているもので代用できる。
刃物やマッチはどの家庭にも転がっているだろう。
安いシガーカッターと使い捨てライターでもこと足りる。
葉巻を1週間以上美味しく且つ、安全に保つには、
必要不可欠なものがヒューミドールである。 |
前回、ヒュミドールについて書いたところ、どのように保管すればよいのかという問い合わせが多数寄せられた。今回は、葉巻の保存とヒュミドールの作り方について説明しよう。
購入したばかりのヒュミドールは、まだ未完成である。
使うには、これに少しの手間と愛情をかけると葉巻にとって素晴らしいホームが出来上がる。
葉巻の保存で大切なのは、適度な湿度と余計な匂いが混じらない環境を造ることである。
よって、香りつきの変わり葉巻の類は、別に容器を用意する事が望ましい。
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「葉巻=シガーって何?」「煙草と違って強いんじゃない?」
その回答は。
葉巻と煙草、どちらも「たばこ」と呼ばれるナス科たばこ属の1年草、たばこ葉を使っている製品である。
たばこ属には亜種を含めると40〜50ほどがあるが、その中でもニコチアナ・タバカムと呼ばれる種類の葉を使って製品にする。
シガーとシガレット、見た目も違うが製法や楽しみ方も大いに違う。 |
Vol.7 |
Vol.8 |
Vol.9 |
たばこの種子
たばこ葉 |
たばこの葉の価値
日本の喫煙事情 |
葉巻虫について
葉巻虫への対応 |
たばこに使用される葉は、ニコチアナ属である。これは、朝顔や馬鈴薯と同じなす科の1年草で、世界各地に分布している。その中でもアメリカ大陸原産のニコチアナ・タバカム(Nicotiana
tabacum)は、加工した葉の香りや味わいが喫煙に適しているため、葉巻にはこのタバカム種の葉を使用する。
種子の大きさは、長さ0.7o、幅0.5oほどの卵形をしている。
生育は、直蒔きをせず苗床にてある程度まで行い、しかる後に移植して成長させる。
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今回は、少し寄り道をしてみよう。
たばこは、現在でこそ日本中どこででも手に入る嗜好品である。1990年代初頭にアメリカで巻き起こったシガーブームの影響で、日本でもプレミアムシガーと呼ばれる高級品が容易く手にはいるようになった。だが、古い文献を繰ってみるとその価値は驚くほど高かった。
たばこが日本に入ってきた初期には、たばこの葉とそれと同等の匁(もんめ=重さの単位で役3.75c)の銀と取引をされていた。銀本位制の時代にそれだけの価値を持つものは、稀であった。現在の物価指数との単純比較は難しいが、贅沢品であり高価なものであった。
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さて、今回のテーマは葉巻に棲んでいる虫の話である。
6月に入って梅雨らしい雨は降らず、一足飛びに夏が来たような日々が続いた、ある日のことである。朝、出かける前にシガリロのボックスの封を切って開いてみると一本に穴が空いている。そこで一本一本、調べてみると数本にいくつかの小穴を発見した。中にはシガレロの真ん中に穴が集中して今にも折れそうなものまである。「葉巻虫だ。」と思ったが、気にせずに折れそうになっている一本に火をつけた。
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Vol.10 |
Vol.11 |
Vol.12 |
たばこ葉のできるまで
千葉にもたばこ畑があるんです。 |
This is cigar
葉巻の構造
実は美味しいショートフィラー |
This is cigar2
葉巻の構造2
美味しい葉巻は職人技が支えてるんです |
7月、梅雨の合間を縫って東京から車で約2時間。
千葉県にある、葉たばこの生産地を訪れた
ここ千葉で生産している葉は、「黄色種=おうしょくしゅ」である。その特徴は、鮮黄色で、糖臭(とうしゅう)と呼ばれる甘味のある香りとコクのある喫味を持っている。
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今回のテーマは葉巻の構造。普段なにげなく吸っている葉巻の構造と
美味しくないと思われているショートフィラーとロングフィラーの違いの訳。
そして実は美味しいショートフィラーの理由を嶋田さんが分かり易く教えて
くださいます。 |
テーマは先月に引き続き This is cigar2 〜葉巻の構造2〜
今月はコラムに加えて読者からの質問にヒロ嶋田さんが
答えるQ&Aもついた盛り沢山の内容!
シガーの中身をこんなに詳しく解説したもの、はなかなかありません! |
Vol.13 |
Vol.14 |
Vol.15 |
葉巻の色は?
ラッパーの色ってこんなに違うんです
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葉巻を造る
葉巻工場の秘密兵器とは? |
コヒーバの光と陰
コヒーバの知られざる歴史って? |
葉巻の色は?
虹は、何色で出来ている?
その答えは、国によって違う。
ロシアでは4色、メキシコでは5色、日本では7色、
イギリスでは6色だと言われている。
しかし実際は、数え切れない。
葉巻の色も同様に多数存在する。
代表的な色について シガーボックスを開いてみると、箱の中身は一見すると同じような色をしている。
しかし、1本1本を注意深く見ると少しずつ違うことに気が付くだろう。
葉巻の箱を並べて比べると一目瞭然である。 |
今回は、葉巻の巻き方について、話してみよう。
収穫した後、乾燥・熟成された、たばこの葉はまず選別をされる。
そこで、手巻きの葉巻になるに適さない葉を刎ねて、上質なものだけを残す。
たばこの葉が、葉巻の葉に変わるには、葉の一部となった芯を抜かなければならない。
芯を抜くことによって、たばこの葉は、2つに分かれるが、それが葉巻への第一歩となる。 |
コヒーバの歴史は、現代キューバの歴史と共にある。
革命で、資本主義からの独立を勝ち得たキューバは、まず過去の遺物からの脱却を図ろうとする。
資本主義の典型である旧ブランドの葉巻を駆逐し、新生キューバ葉巻として再生しようとした。
しかし、それが葉巻のクオリティを低下させ、一時は、キューバの葉巻は、壊滅的とさえ言われた。
新生キューバとして、革命を果たしたカストロは、新しいキューバ葉巻を必要とする。
そこで、革命と共にキューバを後にした人々と袂を分かち、故国に残った者たちの力を借りて、それを作り出そうとした |
Vol.16 |
Vol.17 |
Vol.18 |
コヒーバの闇に埋もれた男(前編) |
コヒーバの闇に埋もれた男(後編) |
Vol.18 葉巻の香り |
コヒーバは、ハバナの中でも圧倒的な人気を誇るブランドである。 著名人からムービースターまで、コヒーバのファンと公言する人々は、何に魅了されるのか。
それは、コヒーバ伝説によるものであろう。 その生い立ちから現在に至るまでの歴史は、葉巻ファンを魅了する。 読者がご存知のアーノルド・シュワルチェネッガ-もその一人である。
彼は、アメリカ市民ではあるが、自家用ジェットを飛ばして、キューバまで葉巻を買い付けに行くことでも有名だ。 映画の中でも小道具として、葉巻が登場する。
初期の作品でも、葉巻を燻らす光景が見られる。 「ゴリラ」の中でもいくつかのシーンで使用されている。 しかし、大スターも、その若さゆえに葉巻喫煙が、まだ様になってはいないが・・・。 |
それは、シカゴから始まった。 数年前、シカゴを旅したことがあった。
旅と言っても葉巻ショップ巡りとシカゴ美術館を覗いただけで、旅にはほど遠かった。
現在、日本で入手出来る葉巻の数は、相当数に上るが、アメリカのマーケットにはかなわない。
ハバナの葉巻でさえ非公式に購入できるのが、アメリカである。 もちろん、旅行者がふらりと訪れてもハバナは手に入らない。
筆者は、偶然にもあるシガーショップにてハバナを手に入れることが出来た。 |
3月末に行われたオフ会の様子 先日、青山にあるバーで葉巻愛好家を招いてのオフ会があった。
シガーダイレクトスタッフが開いた、ごく小さなパーティである。
友人でもある武田君からの打診で、筆者も参加をして楽しいひとときを過ごした。
参加してくれた人々は、初めてに近い人からベテランまで。
鋭い質問もあり、筆者の浅学で太刀打ちできるかと心配したが、一応、及第点はもらえたらしいと後日、報告を受けた。 |
Vol.19 |
Vol.20 |
Vol.21 |
Vol.19 葉巻の保管(夏編) |
Vol.20 All About Dupont(前編) |
Vol.21 All About Dupont(後編) |
アンケートの内容で、夏の保管方法についての質問が多かったと聞き、それについて書いてみようと思う。
実は先日、我が家のヒュミドールから葉巻虫が出た。 以前も書いたが、夏になるとある時期を境に葉巻虫が、出没するようになる。
筆者は、購入した葉巻を冷凍して虫を退治する。 しかし、テイスティングをするものは、早めに消費することや状態を知るために、そのまま保管することにしている。
そのヒュミドールからから見つかった虫が、写真のものである。 とここまで書いて、はたと気が付いたことがあった。 葉巻自体に穴が、見あたらない。とすると、虫は外から来たことになる。 |
もう、5〜6年になるだろうか。 デュポンがコヒーバとコラボして製作したライターが日本に輸入された。
筆者は、そのライターをあるテレビ番組で紹介したことがある。
撮影場所は、浅草のシガーバー「ホワイエ」であった。
撮影に3時間、放送3分のTVデビューは、改めてVTRを見ると気恥ずかしくなるが、ライターは素晴らしかった。
コヒーバは、ハバナファンには欠かせないブランドであるし、コヒーバを冠した商品も厳しい審査をクリアしなければ創られることはない。 |
映画やTVの小物として、たばこが使われるようになると、ライターも小道具の重要な1つとして注目されるようになった。
デュポンのライターが小物として目立つのは、他のライターには無い特性があるからだ。
それは、キャップを跳ね上げたときに発する「ビーン」という独特の音色である。
明るい場所だけではなく、薄暗いバーであっても独特の金属音は、デュポンそのものだと誰にも判る。
デュポンの音色は、ライターによって少しずつ違っている。つまり、読者が手に入れたデュポンの音色は、あなただけの音だということだ。 |
Vol.22 |
Vol.23 |
Vol.24 |
いたりあ紀行 前編 |
いたりあ紀行 後編 |
「褻」と「晴れ」
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先月末にイタリアを旅してきた。目的地は、ミラノとフィレンツェ。
日本からはローマ経由でミラノに入りホテルへ到着したのは、もう夜10時近かった。
時差のため、数時間の睡眠で目が覚め、朝を待ちかねて、町へと繰り出す。
街角で、シガーを吸う人々を見つけるためだ。
イタリアは、独特の葉巻文化を持っている。
イタリア人にとって葉巻とは、トスカーノと呼ばれるイタリアンシガーのことだ。
ドライシガーの一種であるから、特別な管理は、必要がない。
そして、その味わいはハバナに負けないパンチがある。
エスプレッソと合わせると最高のブレイクタイムを味わえる。
ホテル近くのカフェやバール=Barでイタリアンシガーをふかす人々を写真に納めようと歩き回ったが、全く見かけない。 |
ミラノ中央駅でユーロスターを待っている間、行き交う人々を眺めていた。
するとあちらこちらから紫煙が上がっている。
イタリアでは、公共の場所での喫煙は、禁止のはずだ。
しかし、誰も気にする様子はなく、自然に任せている。
そして、それはユーロスターに乗車してからも続いた。
ファーストクラスの車内で、発車を待っていると50代の男性が、イタリアンシガーを銜えて歩いてくる。
車内での喫煙かと見ていると、視線に気が付いたのか彼は、火がついていないとジェスチャーを交えながら説明してくれた。
周りを見渡すと誰も気にしている様子はない。
以前に友人が、機内で葉巻を銜えて騒ぎになったことを書いた。所違えば・・・、イタリアとは、何と大らかな国だと改めて感じた一幕であった。 |
今回は、「ケ」と「ハレ」について書いてみようと思う。
「褻」とは、現在では使われなくなった表現であるが、
日常を指す。
「晴れ」は、今でも 晴れの日や晴れ舞台など、
今でも使用する。
毎日が、同じ生活の繰り返しが、人の気持ちを疲弊させる。
そんな状態を「ケガレ」と呼び、「気枯れ」と書く。
昔の人は、そんな気持ちを払拭し、生活の潤いを取り戻すために
様々なイベントを楽しんだ。
正月や花見、祭りなどは、その代表的なものだ。 |
Vol.25 |
Vol.26 |
Vol.27 |
宴の後 |
夏の煙管1 |
夏の煙管2 |
先日、銀座ブルガリタワーで、シガーダイレクトと雑誌UOMOとのコラボレーションによるシガーパーティが行われた。
思えば6年前、シガーダイレクトは「日本最大のシガーパーティ」と銘打って六本木ヒルズで、イベントを行った。そのパーティの前日、筆者のところに急遽、講演の依頼がきたのが、シガーダイレクトとのつきあいの始まりだった。
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夏がやってくる。
夏の風物詩といえば、浴衣と花火だろう。
この数年、浴衣を着た女性のそぞろ歩きを、よく見かけるようになった。
イベントの会場でも、浴衣を着たお客さんへのサービスをすることを行う店が増えたように思う。
しかし、浴衣姿は増えたが、ちゃきちゃきの江戸っ子に言わせると、最近の若者は浴衣の着こなしが変化してきたという。
これも時代の流れだろう。
ところが今、浴衣のアクセサリーとして面白いものを身につける女性を見かけるようになった。
それが、意外なことに煙管である。 |
夏がやってくる。
先月に引き続き、刻みたばこについて筆を進めてみよう。
今、日本国内で購入できる煙管の刻みは、1985年に復刻された「小粋」ただ一種類になった。
江戸時代から続く、喫煙文化も一時は途絶えかけたのだ。
以前は、町中のたばこ屋でいろいろな種類の刻みたばこが、販売されていた。
その一つが下記の「なでしこ」だ。
発売は、明治40年、値段は当初4銭だったそうだ。写真には、35グラム入、定価10銭とある。
また、反対側には、大日本帝国専売局の文字も見えることから戦前の製品には、違いない。
生産されて、少なくとも65年以上は経っている。もちろん、実際に喫煙できる品物ではない。 |
Vol.28 |
Vol.29 |
Vol.30 |
夏の煙管3 |
夏の煙管4 |
クリスタルヨットクラブにて |
煙管と呼べる、たばこの葉を詰めて喫煙する道具は、日本に限らず存在する。
広い意味で捉えるなら、パイプも煙管も喫煙方法が同じだと言えるかもしれない。
だが、パイプと煙管、また、朝鮮や中国で発達した煙管との大きな違いは、刻んだたばこの細かさと喫煙時間にある。
和の煙管は、パイプで言うところのショートスモーキングより、短い時間で完了する。
勿論、チェーンスモーキングも可能であるが、味わいは落ちてくる。
一般的な煙管の構造は、三つの部品から成り立っている。
まず、たばこの葉を詰める火皿の部分が先端についた「雁首」と口に銜えて煙を吸うための「吸い口」、雁首と吸い口を繋ぐ「羅宇(らう・ラオ)」である。 |
煙管を喫煙をするに際して、いくつか用意する道具がある。
まずは、お気に入りの煙管。
着火のためのライターやマッチ。
灰を落とすための灰皿。
そして、たばこ。刻みたばこは、日本で発売されている唯一のものが、「小粋」だ。
小粋が手に入らない場合は、シャグたばこを代用にも出来るが、出来るだけ刻み幅の細いものを選んで欲しい。
来客の折にたばこ盆でもてなすのも、粋な計らいというものだ。
たばこ盆とは、火入れと灰吹きを収納する箱のことを指す。
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先日、シガーダイレクトの特別なメンバーズクラブ、シガーダイレクトクラブのクラブミーティングが、天王洲アイルのクリスタル・ヨットクラブにて行われた。
昨年のクルーザーパーティのおり、事前のウエイティングスペースとして、使用した部屋が、会合場所だ。 20人余でいっぱいになるスペースだが、シガーダイレクトクラブの会員たちが親交を深める場所として、居心地が良かった。 |
Vol.31 |
Vol.32 |
Vol.33 |
煙管5 |
Anniversary Cigar 1 |
Anniversary Cigar2 |
今回、お正月まであとわずか、初詣や新年会と和服を着ることが、多くなる時期に、煙管を演出して、出かけてはどうだろう。
煙管の携帯には、刻みたばこ入れと煙管筒、根付、尾締などが必要だ。
刻みたばこ入れは、袋状(革製・布製)に作られたものが「かます」、堅い素材で作られたものを「とんこつ」という。
とんこつたばこ入れは、もともと木製のものを指す言葉だそうだ。
様々な遊びがそこにはある。
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中国のある地方、そこの風習に、女の子が生まれると紹興酒を瓶に詰め、土中に埋めるというのがある。
子供が成長して、嫁ぐときに土中から掘り出し、招待客に振る舞い皆でそれを祝う。
この話を聞いたのは、はるか数十年前。留学生の方から、紹興酒というものを始めて飲まされたときのことだ。
紹興酒は「老酒」と呼ばれもち米を原料として作られる。
ワインのように熟成することによって、味わいが深くなる。
同じように、一人で、また誰かと祝杯を挙げたいとき、記念日の葉巻を用意して喫煙する習慣がある。
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前回の続きである。
親父たちの集まる銀座のシガーバー。
奇しくも3人が同じ年に女の子を授かり、思いを込めて葉巻を交換しようということになった。もともとアニヴァーサリー・シガーとは、自分におこった幸運の記念に友人たちに葉巻を配り、喜びを分かち合う風習だ。
今回は、同じ立場になったものたちが、葉巻の交換をし、祝おうと集まった。
参加者は、TさんとU君。それに筆者の3人である。 |
Vol.34 |
Vol.35 |
Vol.36 |
葉巻の選び方 |
キューバからの贈り物 |
リミターダの誘惑 前編 |
パーティや講演の場で、葉巻を始めたばかりという方から質問がある。
決まって、「どこで葉巻を購入しているのですか。」「インターネットで、美味しい葉巻が手に入るのですか。」というものだ。
そんなときに、決まって、筆者の答えは… |
シガーダイレクト主催のキューバツアーから友人が、無事帰国した。
充実した日々だった様子が、ホームページにアップされている。
シガーダイレクトの武田君から参加して欲しいとの依頼を受けていたが、仕事の都合で難しかった。
しかし、親友が、代わりに行ってくれるという。
筆者は友人に、キューバ国内で現地の人が、吸っている無銘の葉巻を土産に欲しいと頼んでおいた。
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筆者は、葉巻用語をなるべく、英語表記にしている。
理由は、スペイン語と英語を混ぜると、読者が混乱するためだ。
ただ、今回の題名に関して、英語表記の「リミテッド」より、「リミターダ」としたほうが、
言霊に色気を感じるために、あえて書いた。これ以降は、リミテッドと表記する。
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Vol.37 |
Vol.38 |
Vol.39 |
リミターダの誘惑 中編 |
リミターダの誘惑 後編 |
ベーイケの夜に |
キューバで、リミテッド・エディションを初めて発売したのは、2000年だった。
社会主義の国キューバが、資本主義の国と葉巻を商業目的の売買することは、
いろいろと不都合がある。
その上、アメリカとの国交は、現在も回復していない。
そこで、キューバの国営の企業(実際にはほとんど私企業)であるハバノスSAが、
外国との取引を代行している。
アジアの拠点は香港にあり、日本は、アジアハバノスSAから多くの葉巻を供給されている。
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2000年にハバノスSA(後述)は、プレミアムブランドとして、
リミテッド・エディション・シリーズを発表した。
このシリーズは、スタンダード葉巻と違うレシピで製作され、
特にラッパーは、2年以上熟成したマデューロを使用し、喫味にコクを持たせた。
もちろん、生産農場もキューバの限られた地域のものだけを使用している。
2000年にリリースしたリミテッド・エディションは、次の4種類だ。 |
先日、シガーダイレクトに依頼しておいた「ベーイケ52」が、到着した。
武田君によると、ベーイケの入荷量は、当初目論んでいたよりも
ずいぶん少なかったらしい。
今も、サプライヤーが世界中探し回っているが、ほとんど見つからないそうだ。
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Vol.40 |
Vol.41 |
Vol.42 |
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シャーロック・ホームズのパイプ |
Vintage Cigar
ビンテージ・シガー(前編) |
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アーサー・コナンドイルによって産み出された、シャーロック・ホームズは、19世紀末に活躍した私立探偵だ。
映画は、1891年のロンドンが舞台になっている。
今度のホームズは、インテリで思索的な人物とは違う。
今までのイメージを覆す設定は、ハリウッドらしいホームズを作り出している。
そして、近年珍しいことに、至るところに「たばこ」が登場する。
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葉巻には、スタンダード・シガーとスペシャル・シガーがあると書いた。 それに加え、ビンテージ・シガーという分野がある。
「ビンテージ・Vintage」と混同して使用される言葉に、「アンティーク・Antique」という言葉があるが、アンティークとは、1934年にアメリカで定めた「通称関税法」で定めた、100年以上の時間を経た、希少価値のある品物のことを指す。
それに対して――
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日本では店によって、シガーの価格に違いはない。
財務省の認定した金額で取引され、国内で販売するシガーに時間による付加価値が加わることはない。
しかし、アメリカでは、州による課税額も違えば、店によって価格も違う。
特に流通量の少ないシガーは、店が決めた高値で取引される。
フュエンテのオーパスXなどがその例だ。
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Vol.43
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Vol.44
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これは、パイプクラブの先輩からの言葉である。
シャーロック・ホームズから切り離せない道具は、帽子とパイプだろう。
一般に定着しているホームズ愛用のパイプはキャラバッシュだが、これは舞台で俳優が持つ小道具を観劇する客に、遠くからでもわかるようにと使用したものだ。
キャラバッシュを咥えてみると唇の位置より、たばこを詰めるボウルの部分が下方にくる。正面から舞台俳優の顔を見るときもパイプが邪魔にならない。
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では、ブライヤーとは、どのようなものか。 ブライヤー(Briar,Brier)は、地中海沿岸の乾燥した、
植物にとって生育条件の厳しい痩せた土地に自生する。
ホワイト・ヒースと呼ばれるツツジ科の灌木の根に出来る瘤が、 数十年から数百年かけて少しずつ成長し、巨大化したもので、
人間が栽培することは不可能と言われている――
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