北方謙三スペシャルレコメンドシガー セット内容 |
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ベガスロバイナ フェイモス × 5本127mm × 19.05mm |
ラモンアロネス スペシャルセレクテッド × 5本124mm × 19.84mm |
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伝説の農園主、キューバ最高のシガーの葉生産者、故ドン・アレハンドロ・ロバイナさんの名を冠したブランド。 かつてカストロから"ドン"の称号を贈られたロバイナさんの農園で作られた葉を使い、考えられないくらいのオイリーさであなたを堪能させてくれるはず。 |
馳星周先生も『リアル・シガー・ガイド』の中で 『その柑橘系の香りが支配的なフローラルなアロマと、かすかな甘みを伴った豊かなテイスト』を絶賛。 実は30箱近いストックをお持ちでエイジング(熟成)させていらっしゃることを告白されています。 |
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北方先生インタビュー「人生は煙である」より抜粋インタビュー全編はこちらから タケダ 最初に、シガーとの出会いについて教えていただけますか?北方謙三先生(以下北方先生) 親父が船乗りだったんですよ。 外国航路のね、船長だったんだよね。その親父がシガーを一箱持ってたんだ。それをさ、盗んでさ(笑)、吸ってみたら、・・・うまかったんだよ! タケダ (笑) それは何だったんですか? 北方先生 ダビドフ。ダビドフ ナンバー1。忘れもしない。言っておくけどね(笑)あの頃のダビドフはキューバだからね! タケダ キューバン・ダビドフですね? 北方先生 うんうん、キューバン・ダビドフだよ。その頃ね、世の中で手に入るもののうち、最上級と言われるのがダビドフだったんだよ。うまいなあ!って思ったわけ。(笑)ガキだからさ。 タケダ (笑) 北方先生 ところがさあ、人前で吸うとさ、・・・あまりに小僧が吸っているわけだからさあ。(笑)で、それから10年間はお金を貯めちゃ、毎日葉巻を買ってはね、吸ってたわけ、部屋でね、人が見ていないとこで(笑)。 『どうかなー』なんて思ってるわけ。で、鏡見たいんだよ、部屋には小さい鏡しかないし、洗面所の前で吸ったりね。(笑)そんなにたやすく人前で吸えるもんじゃないと思ったんだよね。やっぱり、それなりのものがそなわらないと吸ってはいけないってね。 タケダ でもキューバに行きついたんですよね? 北方先生 作家になって、海外に行くようになったら、行きたいのがキューバだよ。キューバに行きたかったんだよ。 タケダ その頃のキューバはどんな感じだったんですか? 北方先生 、今以上に簡単に行ける場所じゃなかったんだよ。まだ厳しい状態で、観光化されてなかったし、キューバ大使の面接があるんだ。 俺はキューバの自然とヘミングウェイが過ごした風土を見てみたいだけだって語ったよ、本当は葉巻を吸いたかったんだけどね(笑)。 タケダ (笑)。 北方先生 キューバで誕生した、モヒートというお酒がある。そのモヒートを置いて、スパーっと葉巻を吸いたかったんだよね。 シガーもね、ダブドフのグランクリュがあればいいなあ、なんて思ってたんだよ、そしたらね、キューバ大使が言ったんだよ。『ダビドフのドンペリニオンがキューバで一番いいシガーだと思っているだろう?でも、その上にコイーバってのがあるんだ。』って タケダ コイーバのブランディングをしたかったのかもしれませんね。 北方先生 驚いた俺に大使はこう続けた。『それは手に入らない。生産したものは、東欧圏の政府首脳に回るんだ』って。 ソ連の書記長とかさ、チャウシェスクとかに回してるって、そう言うんだよ。『だから、ほとんど手に入らないけど、うまく探せば何本かは入るかもしれない。もし手に入れることができたら一本くれ』って言われてさ。(爆) タケダ はー! 北方先生 それでキューバに行ったんですよ。そしたらヘミングウェイの船長って人がまだ生きていたんだ。モンテクリストを持っていたから、おじいさんになった船長に『あなたにモンテクリストを一箱送りたい』って言ったんだ。そしたら、『モンテクリストよりうまいシガーがあるんだ』 タケダ それは何だったんですか? 北方先生 『グロリア・キュバーナだ』って。 タケダ コイーバは手に入ったんですか? 北方先生 あのころはキューバに入るだけで大変だった。そしてキューバに入ったからと言ってコイーバは売られていない。キューバ国内では国家公務員のおじさんがどこへ行くにもついてきたしね。どこへ行くにも緊張があった。 ところが当時キューバで流行っていた映画が勝新太郎の「座頭市」だったんだ。その勝新太郎にそっくりなヤツがいる、って伝わったんだろうな。外務大臣に会うことができたんだ。 タケダ えー! 北方先生 その外務大臣が手を回してくれてコイーバを手に入れることができたんだよ。大変だったなあ。 コイーバというのはそういうシガーだったんだ。キューバ島の西にあるコイーバの畑がね、ホントに狭くてねえ。・・・そのコイーバの畑のまわりにダビドフの畑があったんだよ。 タケダ へー! 北方先生 ところ『コイーバが売れる』ってわかって、政府がダビドフの畑を接収してしまったんだよ。そこでコイーバ作るようになったの。でさ、接収したダビドフの畑でコイーバ作るようになって、その真ん中にあった、コイーバの畑だったところは、トリニダッドの畑にしちゃったんだよ。 タケダ 先生がお好きなシガーはなんでしょうか。 北方先生 家で吸うときに気に入っているのは、昔のハバナ・シガーの味わいがするものなんだよね。ベガスロバイナのフェイモスや、ラモンアロネスのスペシャル・セレクテッドはまさしくそんなシガーだと思うよ。 タケダ ローカルブランドだから、頑固にレシピを変えないんでしょうね。その2種類を先生のレコメンドシガーとしてセットにしていいですか? 北方先生 すぐに吸ってしまわず、熟成をゆっくりさせてほしいな。熟成しすぎると枯れて死んじゃうから気をつけてね。 タケダ 葉巻に繊細なんですね。 北方先生 そう言えば、女にね、『葉巻と私とどっちが大事?』って聞かれたことあるよ。 タケダ 何て答えたんですか? 北方先生 当然葉巻でしょう。 タケダ (爆)。 北方先生 『何で?』って女の子が言うからさ、『これはね、火をつければ消えてしまうんだよ。お前、火をつけて消えてみろ、お前が煙になって消えるなら、お前を大事にしてやる』って。(笑)煙になって消えてしまうようなはかなさが人生と同じで美しいんだよ。 タケダ 『人生は煙だ』ですね? 北方先生 そういう世界だよ、葉巻って。うるさいこと言わずに肩の力抜いてね、儀式じゃないんだから。楽しみなんだからね。 北方謙三先生のその他のインタビューはこちらから!「杖下に死す」「独り群せず」シガーダイレクトインタビューはこちら! |
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