|  |  |  | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | 馳星周先生(以下馳) | 
                
                  |  |  | 前菜が来ましたね。 | 
                  | 馳 | 「・・・これはね、この軽井沢の煙事(えんじ)の自家製のカラスミ。うまいよー! ・・・ね、うまいよねー! ・・・今でこそね、エラそうに言ってるけど、これに気づくのに4〜5年はかかりましたよ。 最初はさー、誰も何も知らないから、
 ホラ、杉のシダーのヤツで、あぶって火をつけてから、とかね。」
 | 
                  |  |  | よくマニュアルに書いてありますよね。 | 
                  | 馳 | 「真似してやってはみたけど、何の意味があるんだよ、それにーっ!っててねー(笑)。」 | 
                  |  |  | (笑) 
 | 
                  | 馳 | 「何の意味もないだろうよー!って気がつくのに5年(爆)。」 | 
                  |  |  | (爆) | 
                
                  | 馳 | 「シダーくらいは本当はもっと早くに気づいたけどね(笑)。 ジッポーなんかのオイルライターで火をつけるのも好きじゃない けど、「それが好き」ともし思えば、それで吸ってればいいんですよ。」
 | 
                
                  |  |  | なるほどー! | 
                
                  | 馳 | 「どうしてもこういうものなので、格好からあこがれて、格好から入る人が多いんでね、格好に行くのもわかるんだけど。 格好つけるのに金使うなら、その分葉巻買ったほうがいいよ。」
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                  |  |  | いいシガーをですね。 | 
                
                  | 馳 |  | 「葉巻本体を買ったほうがいい。僕はそう思いますね。」 | 
                
                  |  |  | リアル・シガー・ガイドの中でも、あくまでシガーは嗜好品、自分の好きなように、おいしいと思うように吸えばいい んだと書いてありましたね。
 | 
                
                  | 馳 |  | 「僕も高いシガーグッズ云十万円になるくらい(笑)、結構買いましたが、今使ってませんもん(笑)。 ライターだって、このビープ3が一番確実なんですから(笑)!」
 | 
                
                  |  |  | ビープ3を使っていらっしゃるのが驚きでした(笑)。 | 
                
                  | 馳 |  | 「僕、10年くらいもう、これです(笑)!10年でこれが4代目。なかなか壊れないし。3本ターボがつきますよ、 なんていうライターだったらすぐにガスがなくなるし。」
 | 
                
                  |  |  | (笑))すごいの使ってらっしゃるのかと思ってました。 | 
                
                  |  | 
                
                  | 馳 | お金かけるならこれです。カッター。パンチ。 ちゃんと切れないと困るんで・・・これもね、香港のペニンシュラホテルに入って いるダビドフショップで、7〜8年前に買ったんですけど、これ一本で3つついていますからね、パンチが。だからほとんど
 事足りています。」
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                  |  |  | パンチ・カッターをお使いなんですか? | 
                  | 馳 | 「僕の基本はパンチです。」 | 
                  |  |  | そのこだわりは、どんなところで? | 
                  | 馳 | 「こだわりなんてないんですよ、これが一番楽なんです。 それと、ハサミでカットしたときに、口の周りにカスがつくのが 嫌いだってことで。」
 | 
                  |  |  | なるほど! | 
                  | 馳 | もうひとつ使っているのが、ドイツのジカーって、折りたたみ式のカッター。」 | 
                  |  |  | あー、私も持ってます! | 
                        | 馳 | 「あれも好きなんですが、あれ持っていくのはトルピードとか持っていくときだけですね。 普通のノーマルなタイプのビトラ
 の葉巻を持っていくときはこのパンチ。」
 | 
                  |  |  | 昨日、スタッフが私に「このライター持っていきますか?」とスゴイヤツ持ってきたんですが、「お前ねー、普段 使ってないヤツ、カッコつけて持っていったって、見破られるよ、正直な自分で行ったほうがいいよ」って。
 | 
                  | 馳 | 「そうそう。その通りだよ。」 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「一度、このパンチを忘れてね、取材で北海道に行ったとき、葉巻だけはたくさん持っていってて(笑)、行く飲み屋も飲 み屋でね、田舎なんでバーとかじゃなくてね。 お姉さちゃんがいるカラオケパブなんだけど、『ナイフ貸して!』ってね(笑)」
 | 
                  |  |  | (笑) 
 | 
                  | 馳 | 「まな板の上でこうやって、一所懸命切ってましたから(笑)。」 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「(笑)でも本当にそう思います。カッコつけたくなるのはわかるんだけど、実はこういうものの本質はカッコじゃなくてね。」 | 
                  |  |  | それならもっと吸って、シガーがわかるカッコよさというものを・・・ | 
                
                  | 馳 | 「うん。 そうだね。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | リアル・シガー・ガイドにはそこいらへん、今まで「本当かなー?」と思ってたことが「違うだろう?」と はっきり書いてありますもんね。
 | 
                
                  | 馳 | 「うん、大体はさ、業者がらみの人が本書いているわけじゃないですか?シガーの本って。そりゃ業者が怒るよう なことは書けないわけですよ(笑)。実際に有名な人たちいますけど、絶対に俺達ほど吸ってないって!みんなね。」
 | 
                  |  |  | あそこまで吸っている人は日本に・・・・・・ | 
                  | 馳 | 「絶対いないですよ、うちの赤帽倶楽部ほど、馬鹿みたいにいろんなものを吸っている人たちはいないです。」 | 
                  |  |  | いやー、リアル・シガー・ガイドでは、赤帽倶楽部のお話も含め、気持ちいいくらいに実証されてて、 今までの「本当かなー?」を斬り捨てていらっしゃるので驚いたんですが、シガーダイレクトもいろいろ
 今まで大変なことありました(笑)。 馳先生は、この本に対していやがらせとかなかったんでしょうか?
 | 
                  | 馳 | 「ないですよ、誰も言えないでしょう?僕は業界とは関係ない。僕が自腹切って得た知識を披露しているだけで あって、他の何のしがらみもないですし。 実際、業者さんのところには行かないし(爆)。」
 | 
                  |  |  | (爆)そもそも行かないんだ! | 
                  | 馳 | 「(爆)行かないし!関係ないですよ!・・・そんな業者さんが、「違う」っておっしゃるんだったら、「違う」っておっしゃ ってください、どうぞ、って。 ただし、僕は10年間やってきた中で、これが一番僕にはあっている。で、悪いけど、
 お宅たちの葉巻はおいしくないですよ(爆)。」
 | 
                  |  |  | (爆) | 
                  | 馳 | 「そんな話なんです。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | (笑)リアル・シガー・ガイドのメッセージの一つ、「一般のショップで売られているシガーを勧めない」 という部分も驚きでした。そう気づかれたときのこと、なぜか?という理由のことを教えていただけますか
 | 
                
                  | 馳 | 「始めたばっかりのころは、今話したような業者のところで買ってたわけです。それがうまいかまずいかもわかんない です、その頃は。ただ、なんとなく葉巻がおいしいな、ゆったりと時間を過ごす、というのもぜいたくな趣味だなあ、いい
 なあ、ってぐらいだったんですけど。仕事で香港に行ったときに、向こうの有名なシガーバーでね、えー、一本吸ったら・・・」
 
 | 
                  |  |  | 一本吸ったら・・・ | 
                  | 馳 | 「いや、吸う前から違うんですよ、香りが。・・・って感じで吸って・・・! やっぱりおいしいんですよ。で、日本のシガーバー と何が違うのかな、って考えたわけです。」
 | 
                  |  |  | ほう! | 
                  | 馳 | 「見ると、まずむき出しで置いてない!」 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「絶対に置いてない!」 | 
                  |  |  | あ・・・料理です。これ、・・・鰹とさんまのカルパッチョ?おいしそうですねえ! | 
                  | 馳 | 「(笑)・・・で、たどたどしい英語で、『日本で吸うシガーと全然違う んだけど・・・?』って聞いたんです。そしたら『俺達は 日本のことわかんないけど』って言うんで、 『日本のシガーバーってね、箱から出してむき出しにして、光に当てて売って
 るんだよ』って言ったら、肩をすぼめて『アンビリーバブル!』だって(爆)!」
 | 
                  |  |  | (爆) | 
                
                  | 馳 | 「(爆)『アンビリーバブル!』だよ!・・・で、そんとき、ベガスロバイナのファモソスってヤツを一箱、それも2年くらい前の ボックスコードのヤツがあったので箱買いして帰って吸ったら・・・やっぱりうまい。」
 | 
                  |  |  | なるほど | 
                  | 馳 | 「その当たりからですね、『どうもおかしいん じゃないか?日本の葉巻業界は!』と。」 | 
                  |  |  | おかしいんじゃないか、と。 
 | 
                
                  |  | 
                
                  | 馳 | 「それで要するに向こうのほうがおいしいのと、2年たってたベガスロバイナ・ファモソスを吸って、『違う!』 それで当然、『熟成の秘密とは何ぞや?』という方向に動き始めるわけですよね(笑)。」
 | 
                  |  |  | (笑)その先に赤帽倶楽部があったんですか? | 
                  | 馳 | 「うん、自分一人じゃわからなかったし。みんな知らないし。で、ネットで調べているときに赤帽倶楽部見つけて、 そこにどう考えてもすごい情報が書いてあるんですよ。おまけに『この人たちはどうやってこんな珍しい葉巻を手に
 入れているんだろう?』って。だって、絶対に日本じゃ手に入らない葉巻なんだもん。」
 | 
                  |  |  | う〜ん。 | 
                  | 馳 | 「そしたらインターネットで個人輸入。ジェラール。」 | 
                  |  |  | 存知あげてます。 | 
                
                  | 馳 | 「箱から違ったんですよね。蝋の封がしてあって。あけたら明らかに「あ!俺達が日本で見ているシガーと絶対違う これ!」って。ジェラールは高いですけどね。で、買った後は保管で悩む(笑)。」
 | 
                
                  |  |  | (笑) | 
                
                  | 馳 | 「一番驚いたのはキューバン・ダビドフのカピネー タ。もう滅多に出ないけど、今出たら一箱25本入りで100万円とか、 200万円とかするんですけど、 僕の赤帽倶楽部の友人がまだ2000ドル台で買えたときに2箱買ったって言うのがあっ
 たんです。彼の人生で一番うまいと思うシガーはこれだ!というんで一本持ってきてくれたんです。」
 | 
                
                  |  |  | ほー! | 
                
                  | 馳 | 「あれ、吸ったときの衝撃ってなかったですね。」 はー!馳 「今の感覚からすると、スカスカな感じがするんですよ、 『これ、巻きが緩すぎるんじゃない?』って感じ。でも吸ったら、コンコンと煙はわいてくるわ、香りはわいてくるわ・・・
 実はキューバン・ダビドフって、プレミアがついてるけどおいしくないんですよ。」
 | 
                
                  |  |  | そう聞きますね | 
                
                  | 馳 | 「ええ。でもあのカビネータだけは!ホントにおいしかったですね。」 | 
                
                  |  |  | へー!それって保管の問題でしょうか? | 
                
                  | 馳 | 「いや、元もとの作りが違うんだと思う。コィーバだって、94年でしたっけ?あそこらから以前と以降と味が全然違うって 言いますし、僕もキューバン・ダビドフいくつか持ってますけど、もう違いますもんね、トップ中のトップに巻かせているん
 だなって、すぐわかる作りですよ。」
 | 
                
                  |  |  | う〜ん。ダビドフの畑の話なんかは、北方先生から随分お聞きして「へー」と思いました。 | 
                
                  | 馳 | 「いろいろ聞きますね。」 | 
                
                  |  |  | 何年くらい寝かせたもんだったんですかね? | 
                
                  | 馳 | 「カビネータは、24〜5年寝かせてるでしょう。」 | 
                
                  |  |  | 以前『なんでも鑑定団』の鑑定士の方とお話したときに、シガーは7年でしたっけ、そのくらいたつとニコチンが 後退していく、と。
 | 
                
                  | 馳 | 「そうです。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | リアル・シガー・ガイドを読んで気づいたんですが、熟成をゆっくりさせる、だから・・・ | 
                  | 馳 | 「そうそう、ゆっくり熟成させるんです。機械巻きのね、安いヤツ、それも50年くらい前のがどこからかひょんと出てくること があるんですよ。すると、ブランドなんか関係ないですよ、どれ吸っても同じ、鄙びたね(笑)、夏の押入れのような(笑)」
 | 
                  |  |  | 夏の押入れのような・・・(笑) | 
                  | 馳 | 「それはそれでね、別にいいな、年月を感じるな、って。そっちの嬉しさはあるんですけど(笑)。やっぱりね、昔のトップ ブランドの、当時のキューバのトップのトルセドール達が巻いたヤツって違うんですよ。空気がまんべんなく中にまわる
 とか、いろいろあるんだと思うんですけどね。今ダビドフとかも80何年とかに終わってしまって、もう20何年前のものになっ
 てしまうので、よく保管していればまだアロマとか楽しめますけど、あと10年もしたら、みんな同じようになってしまうでしょう。
 だから後生大事に持っていてもダメだろう、吸おうぜ、って僕たちは吸ってるんです。」
 | 
                
                  |  |  | なるほど | 
                        | 馳 | 「だから、多分こういう風に保管していれば、一番おいしいのは 10〜15年じゃないかなあ。」 | 
                  |  |  | こういう風に保管していれば、10〜15年ですね?そこまでいけばご褒美ですねえ。 | 
                  | 馳 | 「うん。だから本にも書きましたが、イギリスの業者から電話がかかってきて、ラモンアロネスのプライベート・ストックの 箱が入ってきたんだけど、買わねえかあ?ってね、そんときたまたまお金があると、「いいよ、買うよ」って。買うと、この箱
 の横のところに、当時のイギリスのシガーショップの手書きのラベルが書いてあって、Mr.ロバートソン 1972年、とか書い
 てあるわけですよ。なんかそれ見てるだけでも、『どんな理由があって、俺のところにきたのかわからないけど、いいなあ!』
 (笑)とか思うじゃないですか。」
 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「多分、その買った人は死んで、息子はシガーとかに全然興味がなくて・・・「昔のシガーは高く売れるらしいぞ」ってことで クリスティーズあたりのオークションにかけられて俺のトコに来たんだろうけど。」
 | 
                  |  |  | ドラマがありますよね。でも、そういうオファーが入る関係って、人生を豊にするというか・・・
。 | 
                
                  | 馳 | 「そうだねえ。でもそこはイギリスなんで高いんですよ!・・・いろいろレアものが入ってくるショップがあってね。そこの 東アジア一の顧客(笑)が、リアル・シガー・ガイドに出てくる赤帽倶楽部の草野先生って言うお医者さん。そのお医者さん
 にまずオファーして、お医者さんが「いらない」って言ったのが、俺のトコにメールが来る(笑)という・・・」
 | 
                
                  |  |  | (笑) | 
                
                  | 馳 | 「でも最近メールが来なくなったから、さすがにビンテージシガーが手 に入らなくなったんだと思うよ。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | リアル・シガー・ガイドのメッセージの一つ、 「インターネットで個人輸入を利用しろ」も思わずガッツポーズ をしました(笑)。 シガーダイレクトも、スタート以来サポーターの皆さんと一緒に試行錯誤してきました。
 先生のお考えになる、個人輸入のよいところ、というのはどんなところでしょう?
 | 
                  | 馳 | 「まず日本の有名どころ(笑)のシガーバーやショップで買うよりいいんじゃないかな、と。向こうのほうが保存方法が 多分しっかりしていますよ。それと日本で買うより安いですよ。」
 
 | 
                  |  |  | シガーダイレクトの安さは最強ですし、日本語で対応できます(笑)。 | 
                  | 馳 | 「(笑)日本のシガーバーやショップはマニュアル化されているし、サーブしてくる人たち、いくらもらっているんだよ、
 給料20〜30万円で俺に意見するなって、言いたくなっちゃう(笑)。吸ったことないだろう?これ!?ってね。」
 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「まだ ワインのソムリエだったら、ちょっとティスティングもできるでしょうが、シガーも、客の吸い残したシガーを吸う わけにもいかないだろうしね(笑)。そんなチマチマ吸っているの人がフロアに出てくるんで、その人たちの意見を僕は
 参考にならないと思うんです。」
 | 
                  |  |  | う〜ん。 | 
                  | 馳 | 「ただヨーロッパあたりで、親父の代からず〜っとシガーショップやってます、とかいうお年寄りはいろんな知識はある けどね。ただ、だからある程度英語ができなければならない、という壁があるよね、個人輸入は。」
 | 
                  |  |  | シガーダイレクトの個人輸入は安くて、日本語対応です (笑)! | 
                  | 馳 | 「(笑)いろいろお話聞くと、シガーダイレクトが一時中断したこと、その後できるようになったことを考えると、意外とひょう たんから駒だったようですね。」
 | 
                  |  |  | そうですねえ。がんばってきましたし。 それに、もし葉巻やってなかったら、こうやって馳先生とお会いすること なんてできないから、ホント、シガーダイレクト様様です。 後でぜひサインしていただければ、と思って、お客様
 用のリアル・シガー・ガイド以外に、昔私が読んだ「不夜城」も持って来ました!
 | 
                  | 馳 | 「(笑)わかりました。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | 不夜城完結編の鎮魂歌でも、シガーが非常に重要なポジションを占めていましたよね。 それで、先生がシガー をこよなく愛していらっしゃることがよく伝わりました。 リアル・シガーガイドでは、一般に言われるような加湿等の
 常識や、着火についての常識を打ち砕く話の連続でしたが、 「間違った知識で自分をがんじがらめにせず、葉巻
 を楽しもう」という最後のメッセージにいたるまで、自分のどれも納得いくものばかりで驚きました。 シガーの初心
 者から、マニアと自認する方まで、ぜひ読んでいただきたい本だと思います。シガーダイレクトでガンガン情宣し
 たいと思います(笑)。
 | 
                  | 馳 | 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 
 | 
                  |  |  | お聞きしたい質問には、それらについての細かい内容も本当はあるんですが、 一番聞いておきたい質問をお聞き します。先生にとって、『シガーとは何か』と聞かれたら、何とお答えになりますか。
 | 
                  | 馳 | 「なんだろうねえ・・・。人生においしいウィスキーとおいしいシガーがなかったら本当につまんない、って思っているんですよ。 僕もお酒はウィスキー、ワインといろいろ飲みますが、どれか一つ選べって言われたら、僕は絶対ウィスキーなんですね。
 で、シガーはキューバの葉巻です。ドミニカだろうが、何だろうが、いろいろ吸いましたが、やっぱりキューバは神に愛された
 土地なんですよ(笑)。何でだろうと思うくらいにおいしい(笑)」
 | 
                  |  |  | (笑) | 
                  | 馳 | 「18歳のときに東京に出てきて、41歳で軽井沢。その間22〜3年、ずっと東京でせわしなく生きてきて、そんとき1時間なり、 1時間半なり、焦らずゆっくり行こう!と立ち止まれるのはシガーを吸っている時間だけ。」
 | 
                
                  |  |  | う〜ん。 | 
                
                  | 馳 | 「のんびりさせてくれるものはやっぱりこれですよね。」 
 | 
                
                  |  |  | 焦っているときに吸ってもおいしくないですしね。お忙しい中での、空白の時間、ということでしょうか。 | 
                
                  |  | 
                
                  | 馳 | 「・・・(笑)武田さんに何度もシガーダイレクトのパーティ誘われたのをお断りしたのは(爆)・・・」 | 
                  |  |  | (爆)がんばりました! 
 | 
                  | 馳 | 「仲間とワイワイやって吸うのもおいしいんだけど、一番おいしいのは、一人でぼんやりしながら吸っているのなんです よねえ・・・でも!」
 | 
                  |  |  | でも? | 
                  | 馳 | 「今度行きますよ(笑)。」 | 
                  |  |  | おー! | 
                
                  | 馳 | 「(笑)・・・今僕が吸うのは一日2本。すごかったときは一日4本吸ってたんだけど、そんな無理やり吸わなくてもいいだ ろう、と。そのペースなら、今のストックで70歳まで持つぞ、という(笑)」
 
 | 
                
                  |  |  | (笑) | 
                
                  | 馳 | 「そんな計算なんですよ。」 | 
                
                  |  |  | (笑)そりゃまたすごいですねえ! | 
                
                  | 馳 | 「ジェラールにどんだけ保管してもらっているかわからないんで、今度確認しとこうっと。」 | 
                
                  |  |  | 不夜城では劉健一がシガーの保管用の部屋を持ってましたよね。 先生もお持ちかと思ってました。 | 
                
                  | 馳 | いえ!今の部屋に2畳半くらい、ジップロックで包んだものがぐわーっと(笑)立ててあるのがあります(爆)」 | 
                
                  |  |  | (笑)温度は20度? | 
                
                  | 馳 | 「いえ、関係ない、夏は湿度高すぎるんで除湿機はかけますけど。後は何にもしてません。あのね、何にもしないための ジップロック保管なんです。」
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                  |  |  | 何にもしないためのジップロック保管なんですね? | 
                
                  | 馳 | 「これを教えてくれた人は、東京に住んでますが、別にエアコンとかつけないでこれでやってます、って。」 | 
                
                  |  |  | えー。それはすごくいいですねえ! | 
                
                  | 馳 | 「うんうん。」 | 
                
                  |  | 
                
                  |  |  | 先生、一つお願いがあるんですが、シガーダイレクトのサポーターの方達にも先生のファンが多いと思います。 そんな方達にメッセージで動画を撮らせていただいていいですか?
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                   | 馳 | 「いいですよ(笑)。」 | 
                
                  |  |  | じゃ、後でお願いします。先生のシガーライフをお聞きすると、意外だったんですが、作家の方が葉巻を吸うっ ていうと、
 原稿書きながら吸うイメージだったんですが、違うんですね。
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                   | 馳 | 「うん、しない。というのももったいないよね(笑)。何かしながらってのはもったいないよね。 唯一許すのは、何かを飲みながら、あるいはチョコレートを食べながら。これは許す。煙事のチョコのデザートは考えら
 れないくらいおいしいんですよ、後で試しましょう。これがシガーと最高にあうんですよ。
 やっぱりね、仕事しながらとか、車運転しながら、とかそんなことはしないです。」
 | 
                  |  |  | すごくストイックですよね。 | 
                   | 馳 | 「ストイックというか、この歳になると(笑)、規則正しく生活しないと(笑)、いろんなことがうまくいかなくなるだけの話です。 30歳代前半のときは毎日銀座か六本木でしたよ。でもそんなの、もう飽きたし(笑)。」
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                  |  |  | (笑) | 
                
                   | 馳 | 「あと、軽井沢は朝が気持ちいいんで、朝早く起きたいし、森をね、犬と散歩して短いシガー吸うとおいしい。」 | 
                
                  |  |  | なるほど。うちのスタッフなんですが、先生の本を読むと悪夢を見るヤツがいて(笑) | 
                
                   | 馳 | 「(笑)」 | 
                
                  |  |  | 夢でうなされて目がさめるそうです(笑)。そんな本、先生の本だけだそうで。 | 
                
                   | 馳 | 「それ、最高の誉め言葉ですよ(笑)。うん、素晴らしい誉め言葉だなあ。」 | 
                
                  |  |  | (笑)ヤツには今リアル・シガー・ガイドを読ませていますが、これは悪夢を見ませんね(笑)。 シガーダイレクトのビギナーの方には「とにかくリアル・シガー・ガイド」を読みましょう!と言いたいですねえ!
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                   | 馳 | 「ありがとう。」 | 
                
                  |  |  | とにかくおもしろいし、シガーを吸いたくなるし、箱で手に入れたくなってしまう(笑)。 先生はビギナーのための一本目としてパルタガスショーツと、ホヨー・ド・モントレーエピキュアNo.2をお勧め
 されてます。
 確かにビギナーは何を買ったらいいかわからない。
 これとリアル・シガー・ガイドをセットにして『馳星周セレクション』としてビギナーがわかりやすいようにしたら
 どうでしょう?
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                   | 馳 | 「ショーツ、おいしいよね。最初に吸うならいいね。どうぞ、おまかせします。」 | 
                
                  |  |  | ありがとうございます! | 
                
                  |  | 
                
                   | 馳 | 「そして、一時間時間をとって、他のことは何もしない。 コーヒーでも紅茶でも日本茶でもアルコールでもいいけど、自分の好きな飲み物と、ね。
 いいシガーをね、楽しむ。」
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                  |  |  | 一時間時間をとって、他のことは何もしない。 | 
                
                   | 馳 | 「1998,9年だったか、25本のうち23本が巻きがきつくて吸えなかったんだよね、ひどいんだよね。 2000何年だったか、キューバに空気が通るかどうかを調べる機械を導入したらしいんで、そこからはいいみたいだけどね。」
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                  |  |  | キューバのカストロ首相の健康も心配ですよね。 | 
                
                   | 馳 | 「ほんと、カストロ死んだら、絶対シガーの質、ガクンと落ちますよ。 おおっぴらにアメリカが輸入できるようになったら、がんがんアメリカが買うようになって、たくさん作れってことになって、
 品質下がって値段は上がる。」
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                  |  |  | う〜ん。 | 
                
                   | 馳 | 「だから俺はその前にストックしなきゃ!って(爆)!かなり焦ってストックしてたってのはあるよね。カストロが死ぬ前にってね。」 | 
                
                  |  |  | (爆) | 
                
                  |  |  | 
                
                  |     | 
                
                  | 
                    
                      
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