インタビュアー |
「(笑)」 |
北方先生 |
「最初コヒーバ、って発音してたら『違う!コィーバだ!』って発音なおされたりしてさ。でさ、コィーバ、コィーバって言い続けたんだよ。」 |
リンダ |
「(笑)。」 |
北方先生 |
「そしたらね、あの頃、どこへ行くにもおじさんがついて来ていたんだよね。でさ、そいうのも全員国家公務員だからさ、偉い人じゃないと、予約も取れないしダメなんだよね。で、そいつはダメだったんだよね。でもね、俺が入っていくとどこでもシーンとして緊張してるんだよ。公園に行くと、ベンチに座っているやつが立ち上がったりするわけ。
女だって側に寄ってきてさ、(俺は)『天国じゃないか、ここはあ!!』って(爆)。」 |
一同 |
「(爆)」 |
北方先生 |
「うんうん、キューバン・ダビドフだよ。その頃ね、世の中で手に入るもののうち、最上級と言われるのがダビドフだったわけ。」 |
リンダ |
「う〜ん。」 |
北方先生 |
「おいしい葉巻って言うか、ダビドフだってさ、パルタガスだって、デュプロマットだって、ドルショップにちゃんとあったんだよ。いくらでも手に入るし、いくらでも吸えるんだよ。友達みたいに話をしたやつには一本あげたりとかさ。
なぜかもててさ、女なんか、俺を見てうっとりしてるわけ。『俺にとって天国だあ!』と思ったんだけど、男にもてるのも変だから(笑)」
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リンダ |
「(笑)。」 |
北方先生 |
「(笑)調べたんだよ。一緒に行った長浜さんってのは相手にもされないわけ。
そしたらね、キューバに英雄がいたんだよ。
ゲバラでもカストロでもない英雄が。スクリーンの英雄なんだよ。」
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インタビュアー |
「ああ!聞いたことあります!勝新太郎さんですね!」 |
北方先生 |
「そう。」 |
一同 |
「あー!」 |
北方先生 |
「キューバってさ、娯楽がなくてさ、射撃くらいなんだよ、娯楽は。後は映画。そしてどこ行ってもさ、座頭市がかかっているわけ。」 |