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シガーダイレクト復活記念!なんと作家の北方謙三先生のライフワーク、『水滸伝』全第19巻+読本のボックスセット、色紙とさらになんと!全巻にサインつきでプレゼント!1名様だけ、急いで!
★北方水滸伝遂に完結!
連載5年10ヶ月、全19巻の『水滸伝』のボックスセットです!「北方水滸伝」の魅力をシガー片手に堪能してください!
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※締め切りました |
インタビュアー |
「はじめまして!」 |
北方先生 |
「どこでも適当に座ってください。適当に物も移動させちゃって構いません。」 |
インタビュアー |
「今日は前半を(近著の)水滸伝のお話、後半をシガーのお話ということでお聞きしたいと思います。」 |
北方先生 |
「はい。」 |
インタビュアー |
「最初にお聞きしたいのは水滸伝に込められたメッセージです。
私の世代は、水滸伝に夢中になった世代なんです。テレビでもドラマになった水滸伝がやっていましたし」
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北方先生 |
「中村敦夫さんが林冲をやった、日本テレビのヤツだよね。」 |
インタビュアー |
「そこでみんな夢中になって読んだんですが、水滸伝の登場人物を見てカッコいい、と思う子どもの感情というのは大人の言葉で言うと『尊敬』って言葉かな、と思います。そんな男たちが登場するのが水滸伝でした」 |
北方先生 |
「でもね、ヘタレもいるし、犯罪を犯して逃げてきたものもいるしね、いろんな人間がいるのが梁山泊(りょうざんぱく)というところですよ。でも一人一人が自分の人生のどこかで輝かなければならない、死ぬ寸前かもしれないし、どこかはわからないけど、輝かなければならない瞬間はある、一回でもいいから輝けよ、というのを若い方に対するメッセージとしては送りたかったんです。」 |
インタビュアー |
「昔水滸伝を読んだときには、最初に登場してた人物が後半は登場しない、『なんでこの場面で、あの人が登場しないんだ』と思うことがよくありました。
先生の水滸伝では、結構意外な展開があって、林冲(りんちゅう)が決戦前夜に妻を選ぶのも、それはそれであっていいのか、と思いました。」 |
北方先生 |
「林冲だって、結局は強いだけではない、弱い部分も持っている。弱い部分を抱えながら、強くあれるというのはどういうことなのか、そういう部分も若い人たちに考えて欲しい。」 |
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>>動画はこちら |
北方先生 |
「それから反逆という意味。
『反逆』と言葉で言うと悪い印象です。でもね、現状を黙って受け入れるのかどうなのか。
それを受け入れていいのか。
もう少し若い連中は何かをするべきだろう。
たとえば、イラクに派兵する。それがいいか悪いかは別の問題だとして置いておくとして、イラクに派兵するとなったときに、誰も若いヤツが自分の意見を言わなかったんだよね。それはね、自分に関係ないと思っているからですよ。
日本の国のありようとして、自分にやがて関係してくるものなのに、という認識もない。
だから、もう少し社会とか世界とか、政治とかに関心を持とうよ、そして反逆するものには反逆しようよ、という思いも込めているんですよ。」 |
インタビュアー「んー」 |
北方先生 |
「若いヤツにもっと生きろ、って言うんです。生きることの意味をもう一回問い直せって、そういう思いがあります。」 |
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インタビュアー |
「若いヤツ、というと、私の小学生時代からの水滸伝中のヒーローは九紋龍の史進(くもんりゅうのししん)でした。でも史進が先生の水滸伝では悩みますよね。」 |
北方先生 |
「悩みますよ。(笑)。」 |
インタビュアー |
「なんだか意外でした。」
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北方先生 |
「強すぎてね。うん、強すぎて孤立してしまう。
そうすると人にとっての強さというのは何なのか。
本当の強さというのは弱さを理解する強さだ。」 |
インタビュアー |
「なるほど。」 |
北方先生 |
「それが理解できない強さというのはね、ライオンが強いとかね、虎が強いというのと変わりがない強さなんです。
九紋龍の史進はね、最初に出てきた登場人物で、梁山泊に集まってくる青年たち、若い連中の典型として書いたんです。そうすると、そこには強さだけではなく、弱さも当然ある。
弱さを自分の心の中から排除するような強さを持ってしまったとしたら、これはね、弱い人間を認めてやることはできないんです。」 |
インタビュアー |
「なるほど。」 |
北方先生 |
「弱い人間は弱い人間なりに何かを持っている。それをね、きちんと認めてあげられるようになったときにね、本当の強さというのが生きるんだ、というのをね、僕は史進では書いたつもりなんです。
いろんな人間のいろんな強さ、弱さをあの小説では書いているんですね。」 |
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