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Vol.3
いかがでしたか?
先月のコラムはバーのネタになりましたか? 気になる今月のテーマは映画の中のシガー。
シガー文化が定着している欧米では、うまいようにシガーが小道具として使われているようです。
よくよく注意しておくと、その映画の理解が深まったりして。
今月のコラムも楽しみですね!
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前回、タイタニックを紹介したところ20世紀FOXから「X-men Last stand」の話を頂いた。そこで先月に続いて、映画の中の葉巻について進めてみることにする。
上2枚 左) 3枚とも
X-MEN
:ファイナル ディシジョン
2007年01月06日発売
¥2,848(税込¥2,990)
<2枚組 ¥3,800(税込¥3,990)>
20世紀フォックス ホームエンターテイメント
(C)2005 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
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では、最初にX-menから。
映画の冒頭、主人公のローガンが、戦闘の最中に葉巻を銜えて登場する。
シガレットを愛用する方には、わかりやすい例えである。
短時間にドローを繰り返すと熱い煙が口内に充満して、舌を火傷しそうになる。
もちろん、その後は舌がビリビリして感覚はなくなってしまう。吸い方も胸を張って吸うよりも前屈みになって、浅い呼吸と共にドローを細かく繰り返すことになる。
これは緊張を和らげるために、ニコチンを摂取するときに行う動作である。
劇中ローガンは、ゆったりと葉巻に着火し喫煙している。
これは、彼の度胸が据わっているということを表している。
詳しいストーリーについては、DVDでご覧あれ。(2006年1月付け情報)
007シリーズにも数々の作品に葉巻が登場する。
ロジャームーアは、毒蛇に襲われたときに、吸いかけの葉巻のヘッドにヘヤースプレーを噴射させて、簡易火炎放射器を作り撃退する。
「良い子は真似しないように」と注釈をつけたくなるシーンであるが、実際は、ライターを火元にすれば可能であろうが、葉巻にスプレーを噴射しても火は消えてしまうだろう。こんな馬鹿馬鹿しいシーンが007の面白さの基になっている。
ピアース・ブロスナンも劇中で面白い使い方をしていた。
上左)ワールド・イズ・ノット・イナフ
<アルティメット・エディション>
DVD発売中
2枚組 \2,848(税込\2,990)
20世紀フォックス ホームエンターティメント (2007年付け情報)
THE WORLD IS NOT ENOUGH (C)1999 United Artists Corporation and Danjaq,LLC.
All Rights Reserved. 007 Gun Logo (C)1962-2006 Danjaq,LLC and United Artists
Corporation. JAMES BOND,007,007 Gun Logo and all other James Bond related
trademarks TN Danjaq,LLC.All Rights Reserved.Layout and Design (C) 2006
Metro-Goldewyn-Mayer Studios Inc.
All Rights Reserved.Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment
LLC."Twentieth Century Fox,"Fox"and their associated logos
are the property of Twentieth Century Fox Film Corporation and are used
under license.
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「ワールド・イズ・ノット・イナフ」冒頭、敵との取引に臨んだ007は、交渉成立の祝いとしてロメオ・Y・フリエッタのチューボを渡される。(映画の中でブランドが判ることは、珍しいことである。)
相手は、それを旨そうに吸い始めるのだが、結局、正体がばれた007はチューボを開けることなく窮地を脱出する。
その後すぐ、MI6に呼ばれた彼は、Mの執務室の控えにいる秘書のマニーペニーを口説こうと、敵の葉巻を彼女にお土産だと言って渡す。
そして、マニーペニーの机の上に葉巻のチューボを立てて誘うのだ。
彼女は、その様子を見て浅く笑い、葉巻をゴミ箱に投げ入れてしまう。
立てたチューブは男性自身を指し、ゴミ箱に捨てることは、用済みという意味である。
大人のラジカルなジョークになっている。
同じようなジョークは「ダイ・アナザ・デイ」のフェンシングのシーンでも使われていた。
この作品は、ジェームズ・ボンドが13年ぶりに葉巻を吸うシーンがあることで、イギリス国内の世論が大騒ぎした作品でもある。
上)『ワールド・イズ・ノット・イナフ』の冒頭に登場する『ロメオ Y フリエッタ』の箱。箱で手に入れると、この美しい箱に入ってくる。
中)はこの上部にはこのロミオとジュリエットの絵が。ロマンティック!
下)ロメオのチューボ。胸にポンと入れて外出したいですね。
>>>ロメオ Y フリエッタの詳細はこちらへ
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ボンドはヒーローだから子供たちが真似をするといけないからという理屈である。
だが、イギリスといえどもシガレットと違い、気軽に葉巻が手にはいるわけではない。
大人になってからという喫煙するルールを教えるのが、先である。
ブロンスナンは、キューバは世界最高の葉巻を作っている国で、そこを舞台にしているのだからという理由で葉巻を吸ったという。
普段は嫌煙家だと自称しているそうだが、ダビドフを愛用しているという話が、過去に英国系の雑誌に掲載されていたのを記憶している。
葉巻ばかりが映画の小道具ではない。
先に紹介した、「ダイ・アナザ・デイ」では香港のホテルの支配人がボンドに軍資金を渡す容器として、中国漆を塗ったヒュミドールを使っていた。
周りから見ると上客へのプレゼントと映ることだろうし、葉巻の国キューバへのパスポートという意味もある。もちろん、その中に偽造パスポートも入っているのだが。
トム・クルーズ主演の「MI−2」では、シガーカッターを効果的に使用している。
敵役がヘマをした部下に、フランス、アルダディス社のベガ・フィナという葉巻を勧めながら、シガーカッターを取り出す。
作品名:M:I-2
発売元:パラマウント ホームエンタテインメント ジャパン
価格:¥1500(税込) ハッピー・ザ・ベスト 発売中
TM & COPYRIGHT (c) 2000 BY
PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. |
そして、次のシーンでは部下の腕を後ろ手にねじ上げ、指をシガーのヘッドをカットするところに突っ込み、彼の悲鳴が。
同じ型のシガーカッターは、日本でも手に入るので、あくまでも葉巻で切れ味をお試しあれ。
映画の小道具として、葉巻をしばしば見かける。
しかし、不思議なことにカットして、丁寧に着火しているシーンに記憶はない。
着火のときには、銜えてドローするのが大半である。葉巻の経験がない人たちから見ると、シガレットの延長にしか見えない。
葉巻愛煙家として残念である。
それでも葉巻やグッズが登場すると作品に親しみが湧いてくるのは私ばかりではないだろう。
今後、嫌煙の波が映画を飲み込まぬように、葉巻の火を点し続けていこうではないか。
画像協力; 20世紀フォックス ホームエンターティメント/パラマウント ホームエンタテインメント ジャパン |
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パーティでバラしちゃいましたが(笑)、シガーダイレクトのお客様担当はリンダというキャラクター、そのキャラクターは実は2人いるんです。
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