Cigar Direct Club   会員制 7,500円で毎月5種のハバナ・シガーを自動お届け
 

【14】これこそ究極の「知る悲しみ」
シマジ会長 本当にこれこそ知る悲しみだな。いつもこれが吸えるわけじゃないからね。

馳先生 知る悲しみですか。そうですね。知ってしまったものの、次に吸うものが、この味わいかどうか、保証はありませんもんね。

シマジ会長 だから脳みそのいいところへこの感覚をきちんとレコードしておこう。また出会いがあるかどうかわからないし、次にお金があってもないかもしれない。

馳先生 あとは・・・シャトー・マルゴーとシャトー・ラフィット・ロートシルトか。凄い時間になってきたなあ。

シマジ会長 シャトー・マルゴーは元シャトーイケムって名前だったんだよな?

馳先生 そうです。本家であるワインのシャトーイケムからクレームがついて名前を変えたんです。さて、次の料理が来るみたいです。夜になってしまいました。せっかくですから店の中に場所を移しましょう。

【15】シャトー・ラフィット・ロートシルトとNo.1
シマジ会長 中のゆったり具合も素晴らしいね。ガラス越しに見る森もいい。

馳先生 今日はみんな気心知れてる連中だから楽しいね。

シマジ会長 空気感もいいんだよ。軽井沢の森に灯るライトはなんとも言えないし、アウトドアで食事もいいよね。

馳先生 じゃあ私はシャトー・ラフィット・ロートシルトをいかせてもらいます。

シマジ会長 じゃ、俺はシャトー・マルゴーだ。

馳先生 しかし、今日の6本の中での出色はNo.1とラトゥールだと思う。

シマジ会長 あの2つが凄いのは、俺も異論がないよ。

馳先生 恐らく最初からこのパンチがあっただろう、というイメージで普通に美味しいのがラトゥール。ドローも素晴らしい。

シマジ会長 空気を吸っているようだ。素晴らしいシガーは限りなく空気に近い。こんなシガーを知ってしまうと、後が大変だな。俺はシャトー・ラトゥールの活きた煙、No.1のパワフルさ、この煙が美味かったのが舌に残るなあ。No.1はちょっと格が違うね。

馳先生 そうだね。俺もこの中で最強の一本を選ぶなら、今夜はためらわずNo.1を選びます。とはいえこのNo.1が美味しかったからといって、別のNo.1をなんとか手に入れてもこれと同じ味とは限らない(笑)。

シマジ会長 限らないんだよね(笑)。誰が保管していたか、というのも重要だ。

【16】シガーは唇を火傷するまで吸うべし
馳先生 そこがシガーのおもしろいところでもある。あ、今度は牡蠣?うわー、プリプリした牡蠣!

シマジ会長 岩牡蠣だな、うまい!

馳先生 これ桜で燻製してあるんですよ。

シマジ会長 桜のチップの香がまた素晴らしい。

馳先生 このシャトー・ラフィット・ロートシルトだけど、短くなればなるほど美味しいです。若かりし頃の余韻が出てくるっていうのかな。

シマジ会長 ここまで短くなってくると、味が収斂されるしね。

馳先生 そうそう。葉巻って何重にもぐるぐる巻いてて、その隙間を煙が通ってくるでしょ?その隙間と長さってのはラジエーターなんです。煙をほどよく冷やして、煙が通ってくる間に煙が含んでる他の色々なものも吸収されて入ってくる。短くなってくるとそのプロセスがどんどん短くなっていくし、その葉巻が持つ本来の味ってのが強く出てくるようになるんだよね。だから、長くて大きい葉巻の方がマイルドなのはそういうことなんですね。

シマジ会長 だからシガーは唇を火傷するまで吸うべし、だよ。

タケダ (笑)

シマジ会長 さっきのNo.1が優雅な味なのはあの長さのせいだと思うよ。

馳先生 本当に美味いシガーは俺もギリギリまで吸うね、爪楊枝とか刺して(笑)

シマジ会長 そんな話していいの?(笑)

馳先生 みんな気心も知れた連中だからいいんです。今度タケダ君とは、仕事じゃなく、カラオケやろうって話になってるくらい。(笑)

シマジ会長 なんでカラオケ?

タケダ (笑)そこら辺の趣味がすごく近いんです

馳先生 すごく愉しそうだなあ。空手もやって居合いもやって、実はMODSだったことが分かった(笑)

シマジ会長 バンドやってたんだものね。


次ページ>> ジップロックは虫が孵化しない



バックナンバーを読む >

Copyright(c) 2009-2013 40%OFF! +tax Cigar Direct All rights reserved.
It is strictly prohibited to redistribute, copy or republish any of the material contained on Cigar Direct web site.