リアル・シガー・レビューとは・・・ 大人気のコラムニスト、シガーダイレクトクラブ会長の作家、島地勝彦さんを囲んで、愛と毒舌のシガー レビューをお届けします!ファン垂涎の秘密のBar、サロン・ド・シマジで、毎回クラブメンバーを一名ゲストとしてお呼びし、あっちに脱線、こっちに脱線の比較テイスティングをお愉しみください!こんなレビューが読めるのはシガーダイレクトクラブだけです!
さあ、今月のゲストはどんな方でしょう…?!
シガーダイレクトクラブメンバーファイル
Cigar Direct Club Member Profile No.65
西田俊(たかし)さん
1967年生まれ東京都在住の51歳です。
自然エネルギー発電の会社を経営しており、大分県で地熱発電、北海道・青森で風力発電を行なっています。そのため、月の半分は出張です。
シガー歴は10年くらいです。きっかけは私が30歳くらいの時に、当時可愛がってくれていた雑誌の編集長がおりまして(残念ながらシマジさまでは有りません)、その方がいつも葉巻を咥えた素敵なジジイでした。
「自分も喫ってみたい」と言ったら、「30代で葉巻は生意気に見られるので、40歳になったら喫え」と私の40歳の誕生日にシガーカッターとライターをプレゼントしてくれました。
それからタバコは吸わず葉巻一筋です。ああいうジジイになりたいな、と想い出しながら日々、煙を燻らせています。
昨年、自宅近くにシガー専用のプライベートルームを借りました。
音楽と映画と本とシガーを吸うだけの男の部屋です。
好きな銘柄はベガス•ロバイナとケ・ドルセーです。 |
【1】 自然エネルギー発電の経営者 |
島地勝彦会長(以下シマジ会長) 同志諸君!今月のゲストメンバーは、自然エネルギー発電の会社の経営者だぞ!
西田瞬さん(以下西田さん) よろしくお願いいたします。
シマジ会長 大分県の名湯別府に地熱発電、青森・北海道に風力発電だ、凄いぞ。地熱発電って、どうやって発電するの?
西田さん 温泉の蒸気を利用して発電します。2016年に発電を開始し、今は泉源が4つ、太陽光で言うと5メガくらいでしょうか。
キンパツ君 まったくわかりません。
西田さん わかりやすく言うと、大分の地元数千世帯は賄っているはずです。九電に売っているので、正確にはわかりませんが。
全員 へー!
シマジ会長 地産地消なんだな?
タケダ 作家真山仁先生の「マグマ」という小説を読んだことがあります。あれは湯布院が舞台でしたね。私は福岡で湯布院は近かったのでよく覚えています。
西田さん ああ!まさしくあの世界です。うちは温泉の蒸気を利用し、タービンを回しているところが違います。自噴するかドキドキしながら、吹きあがった瞬間の感動は言葉にできません。
シマジ会長 見てみたいな。
西田さん 地球のエネルギーを感じてドラマチックですよ。
全員 へー!
西田さん 一つのユニットがこれくらいです。そんなに大きいものではありません。100坪くらいですね。これが30基くらいあります。 |
【2】起業家として、そして大分の地熱王 |
タケダ 元々は何をされていたんですか?
西田さん 実は学生時代に起業してました。
シマジ会長 ! 元々起業を志したんだな。
西田さん その後野村證券に入って28歳で独立しました。IRと言って、企業価値をあげるためのコンサルティングの会社です。
タケダ 天下の野村證券を辞めるなんてすごいですね。
西田さん 人から何か言われるのが嫌だったので。
シマジ会長 先ずは自分で仕切る、ということだな。
西田さん ようやく認知されてきて、コンサルティングでフィーがとれるようになりました。そのときのクライアントが泉源の主である、別府の地熱王でした。
シマジ会長 そこから今につながってくるわけだな?
西田さん はい。平成26年に、その地熱王が新しい泉源を掘り当てたんです。ちょうど 太陽光ブームが翳りだした頃でした。
シマジ会長 ほう。そこで地熱発電?
西田さん 「自分にはわからん。手伝ってくれないか」と。そこで私のパートナーだった タイの財閥と一緒に始め、ここに至りました。
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【3】地熱発電は大地の息吹を感じられる |
シマジ会長 じゃ、これをやるまでは投資する側にいたわけだ?
西田さん そうですね。このGWに地熱王が亡くなったので、私が週に3日は別府に行かなければならなくなりました。
シマジ会長 エネルギーを仕事にしているのが凄いよな。
西田さん 一度来ていただけばわかりますが、地熱発電は大地の息吹を感じます。それが地元の電力を賄い、雇用をあげ、税制も潤すんです。ありがたいです。
シマジ会長 未来に向けて重要なんだろうな。
西田さん 電気エネルギーの重要性は増すばかりです。走っている自動車は電力で走るEVだけ、という時代もすぐそこですから。
シマジ会長 来てるか?
西田さん 来てますねえ。AIが自動運転し、電力で走る車の時代です。「ハンドルを握りたかったらレース場に行け」という時代になりますよ。乗馬と同じです。昔は普通に馬に乗っていたんですから。 |
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