【4】ちゃんとしたショップの見極め方
シマジ会長 ネタと言えば、最近ハバナに新婚旅行で行って、ホテルのシガーショップでニセモノをつかまされた男がいるんだ。

カルロス よほどカモみたいな顔してたんじゃない?普通ありえないよ。

シマジ会長 それもベーイケの箱だぜ。

カルロス ・・・いいこと教えてあげようか。そのくらいのレベルのシガーなら、箱に数本だけ入れたものを置いているだけ。ちゃんとしたショップには「箱で欲しかったら、明日用意しておくから、出直しておいで」というのが多いよ。

シマジ会長 ほう!いいこと聞いたな。タクシーの運転手なんかも給料多いんだろ?

カルロス
 いや、そんなことはないよ。いろいろ言われているけど、俺が知っている限り、弁護士も医者もタクシー運転手も2~3000円くらいです。

シマジ会長 えー!でも俺が通訳から聞いた話じゃもっと高かったぞ!

カルロス 見栄はったんじゃないですかね。「みんな平等」がコンセプトなんですから。


【5】富も貧乏も共有する
シマジ会長 貧しさも平等なんだ?

カルロス その代わり、何かちょっと儲かることがあれば「あなたも一緒に食べなさい」と分かち与える国なんだよねえ。心が温かいんだよ。

シマジ会長 シェアするというのが偉いな。日本では、最近は30歳代、40歳代で2000万円くらい貯金してたりするだろ?セコい!

カルロス だからキューバに行くときはみんなが欲しがるものをたくさん持っていくんです。「サイズが合わないから着れない」なんて言いながら、誰かにあげてしまうような優しい国民なんです。

シマジ会長 偉いなあ。

カルロス 確かにキューバに対してよく言う人ばかりじゃないです。悪く言う人もいるよね。でも、アメリカの目と鼻の先で反旗を翻して50年以上持ちこたえたんだぜ。物流も不足しているし、取引したくても銀行が動かない。

シマジ会長 銀行が!知らなかった。

カルロス そんな中で頑張ろうというんだ、みんなで一緒に頑張ろう、という姿勢じゃないと無理だよ。物流が不足していようがなんだろうが、人はいいんだよ。




【6】スターバックスやマクドナルドはできるか
シマジ会長 なるほどなあ。でも、食糧事情のせいで、キューバの女の子はおっぱいは小さい。

キンパツ君 私はそんなところにはこだわりません。キンパツなら。

カルロス キューバにキンパツはいないから、それは無理だぜ。

シマジ会長 でも、スターバックスやマクドナルドができたら、街並みも変わるんじゃないか?

カルロス できませんよ。だってフランチャイズでしょ?「資本はアメリカがすべて持つよ」ならできるでしょうが。

シマジ会長 ふむ、金は出さないだろうな。

カルロス そしてキューバにはお金がない。

シマジ会長 なるほどなあ。

カルロス 現地は二重通貨です。現地の人が食べているものはもの凄く安い。アメリカのものが入ってきても買えませんよ。だから結局今のまま。しかし、不満もないし、欲しいわけでもない。



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上記「」内コメント出典;「リアル・シガー・ガイド」馳星周著(集英社インターナショナル)
馳先生の許可を得ています。


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