【4】不可解な「言語のコミュニケーション」
コタローさん 言語のコミュニケーションについては解明されていないことも多く、いろいろな研究がされています。おもしろいですよ。

シマジ会長 たとえば?

コタローさん 日本人で日本語の読み書きはできるけど、英語だけはどんなに勉強しても読み書きできない例とか。

キンパツ君 ! 私はそれです!

シマジ会長 お前は勉強してないだけだろ?

キンパツ君 会長は勉強したんですか?

シマジ会長 俺はアメリカ版PLAYBOYで必死に勉強したよ。

コタローさん 耳も関係が深いんです。こんな実験があります。片耳だけで英語を聞かされた子と片耳に英語もう片方にノイズだけを流して聞かされた子だと、もう片方にノイズを聞かされた子の方が英語がしゃべれるようになったという研究もあります。『英国王のスピーチ』のライオネル・ローグが言語聴覚士として有名です。

シマジ会長 へー!


【5】「なぜ俺じゃなくてカミさんなんだろう」
コタローさん でも、実際は末期ガンのお年寄りのケアが多かったです。

シマジ会長 それは精神的にきついな。

コタローさん 老年のご夫婦でしたが、奥様が末期がんの方でした。私はその患者さんが少しでも食事ができるようお手伝いしていたんです。

シマジ会長 ふむ。

コタローさん ご主人はいかにも昔の労働者、たくましい人でした。

シマジ会長 ふむ。

コタローさん 「俺は悪い旦那だった。いろんな女を知っている。しかし、カミさんは俺しか男を知らない。なのに、なぜ俺じゃなくて、カミさんなんだろう」とずっとブツブツ言いながら涙をためているんです。そういう最後に立ち会うことが仕事なんです。

シマジ会長 終末医療だな。

キンパツ君 私も今週末、抜けた詰め物をなおしに歯医者に行ってきます。

シマジ会長 それは週末医療だろ。お前は本当に慶應か?ガッハッハ。


【6】脳腫瘍でしゃべれなくなって

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タケダ 印象的な方も多いんでしょうね。

コタローさん どの方にとっても大事な一瞬一瞬ですからね。お若いご夫婦で、奥さんが末期になってしまった方がいらっしゃいました。

シマジ会長 病気は?

コタローさん 脳腫瘍です。その方はしゃべれなくなりました。

キンパツ君 私の叔母もそうなりました。言葉は認識していたようですが、しゃべれないんですよね。

コタローさん 脳のどの部位が損傷されるかで言葉の症状は変わります。言葉が出てこない、言葉は真似できるけど意味がとらえられなくなる、字を書けなくなる、さまざまです。でもこの奥さんの場合は薬が効いて、しゃべれるようになりました。

シマジ会長 しゃべれなかったときに何を考えていたのかな?


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上記「」内コメント出典;「リアル・シガー・ガイド」馳星周著(集英社インターナショナル)
馳先生の許可を得ています。


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