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若杉さん 人のシャッフルしかないですね。そして買収された側も買収した側も、全部労働状況を同じにするんです。
シマジ会長 気持ちも変わるでしょうね。そんなM&Aは楽しかった?
若杉さん 一番初期の頃は自分でテナントオーナーにネゴをやって交渉して、いい条件で出店が決まって、内装をやって、図面のチェックをして、さあオープン!そのときにお客様が並んでいると嬉しかったですねえ。達成感があります。後期になるとM&Aが仕事になっていくわけです。それこそ夜も3時4時と寝ないでやって、結果うまくいったときには楽しかったですねえ。
シマジ会長 2店舗から10年で150店舗、300人を超える従業員、売上高300億円に迫ったんだから凄いよね。 |
若杉さん 最後のアウトレットモール「イタリア村」は銀行と話し合い、50億円の融資を受けました。私の友人が社長になりましたが、現場でどんどん金を使ってしまい、90億円くらいが無くなったんです。
キンパツ君 90億円!
若杉さん 名古屋万博の景気もあって、イタリア村は初年度100億円を超えました。ところが万博も終わり、2年目は50億円。当初の計画通り50億円の投資ですんでいたらよかったところです。
シマジ会長 あるいは100億円が続いていれば、投資と見合ったんだねえ。
若杉さん セラヴィ本体の方から物凄い額の持ち出しをするようになりました。その友人は株を売って社長をやめてしまったし。結果、本体も共倒れ。
タケダ むむー!
若杉さん 私が社長になりましたが、駄目でした。飲食200億円、ホテル100億円、イタリア村100億円の一時400億円の負債になって。
キンパツ君 息が止まりそうになってきました。私には想像もつきません。
若杉さん 働いている、頑張っている人たちの雇用だけはなんとかしたい。いろんな方法を使い、飲食は全部事業譲渡しました。それを負債にあて、ホテルは会社更生法を適用、イタリア村は破産。イタリア村以外の900名の雇用だけは確保、今も会社としてはあります。
シマジ会長 逃げなかったところが凄いね。
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若杉さん 飲食は縮小していますが、元部下が社長に。ホテルは弁護士、管財人がついて スポンサーを募りましたがつかなかったので、サイズを縮小し自主再生の道を選択しました。実際に去年黒字になりましたよ。
シマジ会長 そして今若ちゃんは・・・
若杉さん ただの無職。就職活動中です。
シマジ会長 ガッハッハ。
若杉さん 自己破産しましたから負債も無ければ資産も無い。クレジットカードもない。個人でも当時は2億円くらいは使えるものがあったんですけどね。
キンパツ君 むむー!
シマジ会長 ガッハッハ!スケールが違うなあ! |
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