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リアル・シガー・レビューとは・・・ 大人気のコラムニスト、シガーダイレクトクラブ会長の作家、島地勝彦さんを囲んで、愛と毒舌のシガー レビューをお届けします!ファン垂涎の秘密のBar、サロン・ド・シマジで、毎回クラブメンバーを一名ゲストとしてお呼びし、あっちに脱線、こっちに脱線の比較テイスティングをお愉しみください!こんなレビューが読めるのはシガーダイレクトクラブだけです!

さあ、今月のゲストはどんな方でしょう…?!










 シガーダイレクトクラブメンバーファイル
No.12
 若杉譲二さん

昭和29年11月生まれ 香川県出身。
昭和48年に広島県立観音高校卒業後 フランス料理のシェフとして, ”ストックホルム"クレセント"に勤務。 昭和54年 大和実業へ入社 昭和61年 広島から名古屋へ転勤となり, 平成6年 セラヴィリゾート(株)設立時に入社。
レストランバーから始まったセラヴィリゾート(株)はホテル業に進出、「ハローエッグ」や「北の家族」などを吸収、ピーク時には150店舗に達し、平成19年2月には196億円の売上高を計上していた。悪化した企業の再生手腕で、TV「筑紫哲也 ニュース23」の特集をたびたび受けるなど、時代の寵児であった。
セラヴィリゾート(資本金8億4087万5000円、従業員390名)、セラヴィリゾート泉郷(資本金16億8000万円、従業員310名)、名古屋港イタリア村(株)(資本金6000万円、従業員102名)、(株)セラヴィホールディングス(資本金10億6,400万円、従業員数 正社員896名、パート・アルバイト3,979名)などなど、それそれの社長を務めていた。
ショッピングモール「名古屋港イタリア村」は、当初の入場者数は順調に推移していたが、その後、入場者数の減少が続き運営会社の名古屋港イタリア村(株)への営業
支援金が負担となっていた。
セラヴィリゾート(株)は飲食部門の大半を営業譲渡することで建て直しを図るほか、名古屋港イタリア村(株)はスポンサー企業を選定していたが、平成20年2月建物内の施設に仮差し押さえを受け、セラヴィグループとしても名古屋港イタリア村(株)への過大な投資負担をこれ以上抱えるのは困難となり、2008年、法的手続きに至り、倒産。




【1】Aston Martin ×Cigar Direct @名古屋

▲アストンマーティン・シガーバー
島地勝彦会長(以下シマジ会長) 俺たちは名古屋のアストンマーティンに来ている。タケダ、説明してくれ。

タケダ 007ジェームズ・ボンドが乗っている英国車、アストンマーティンとシガーダイレクトがコラボしたイベント「アストンマーティン・シガーバー」に来ています。


シマジ会長 凄いゲストに会いに来たんだ。

タケダ ドン小西さんにご紹介いただき、2007年1月以来の古参中の古参クラブメンバーです。

シマジ会長 くわしくはゲスト紹介を見てくれ。キャリアのスタートはコック、それが年間300億円近く売り上げた、時代の寵児となり、そしてかつすべてを無くした、という豪快なゲスト、若杉譲二さんだ。

若杉さん シマジ会長、はじめまして。

シマジ会長 シガーを始めたきっかけは?

若杉さん 店を150軒経営していた頃です。ダブリンにあるようなアイリッシュパブを作りました。そのときの内装屋のオヤジの紹介でシガーを始めたんです。


【2】500億円の負債、すべて無くした、でも葉巻は残った
シマジ会長 資料では負債220億円?

若杉さん 債権まで入れたら全体で500億円近いですね。個人破産は90億円強だったか、70億円強だったか・・・銀行の連帯保証人になっていたので、個人破産は自分の保証分なんですよ。最初は「えー!」と思ったけど、1億円の連帯保証も1000万円の連帯保証も一緒なんだよね。

キンパツ君 豪快ですね。

若杉さん いくつかあった別荘も自宅も綺麗に無くなった。土地も株券も船も、モータークルーザーもヨットも無くなった。

シマジ会長 全部持っていかれたんだね?

若杉さん なぜか葉巻だけは残った(笑)。優秀な弁護士を12人ほど集めてチームを 作ってきたよ。そして代表者である私の“悪事”を全部調べようとするんだ。私の彼女たちの口座まで全部調べられました。

全員 はー!

若杉さん 何か隠してないか、ことごとく調べるんです。でも、マンションの名義は全部彼女たちのもの。私のものではなかったから、そちらは問題なし。

シマジ会長 ご家族は?

若杉会長 会社を起こしたときに、飲み屋2軒と鳥羽の赤字ホテルの運営の委託を受けていたんです。その支配人の頃、家内と別居しました。娘は小学校4年生でしたから、私は娘の反抗期も知らない。

シマジ会長 せつないね。

若杉さん 彼女の希望で籍は入れたままなので結婚31年、別居20年です。

シマジ会長 今日は強者がゲストだねえ!


【3】接待交際費9,500万円、10年で売上高300億円
タケダ 若杉さんは、銀座のクラブのお姉さん達を始め、今もモテモテなんですよ。

シマジ会長 わかる気がする。いくらぐらい接待交際費を使ってたの?

若杉さん 一番凄かったときは年間9500万円ですね。さすがにそのときは会計士も嫌そ うな顔してましたよ。(笑)銀座、国分町、博多中州。お姉ちゃんがいるお店はあまり好きではないのによく行きました。仕事の話はそんなお店が都合がよかったんだよね。

シマジ会長 相手はどんな人たち?

若杉さん テナントで入りたい先のビルオーナーや、買収する会社側の弁護士ですね。外資系の銀行のコーポレイト部が情報を持ってくるんです。

シマジ会長 M&Aの仲介をするような部署?

若杉さん そこに本体の銀行が融資をつけてくるんです。言わばセットですね。

シマジ会長 そのスタートは飲み屋が2軒?

若杉さん そうです。だんだん再生ビジネスが中心になって、10年で売上高300億円に迫 るところまでいきました。セラヴィ本体は泉郷というホテルが中心です。セラヴィが68億円くらいの小さい売上のときに、融資を受けて140億円以上の「北の家族」を買収し ました。スポンサーとなる感じですね。

シマジ会長 M&Aで急成長したんだね。合併するときには企業文化の違いが壁になる、 とよく言うよね?


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