Vol.12This is cigar2　 〜葉巻の構造2〜 いかがでしたか？ 先月のコラムはバーのネタになりましたか？ 今回で12回目のこのコラム。 テーマは先月に引き続き This is cigar2 〜葉巻の構造2〜 今月はコラムに加えて読者からの質問にヒロ嶋田さんが 答えるQ&Aもついた盛り沢山の内容！ シガーの中身をこんなに詳しく解説したもの、はなかなかありません！保存版ですね。 今月のコラムも楽しみです！ 葉巻を解剖していくと面白い発見がある。 薄いラッパーを剥がし、バインダーの様子を見てみよう。 バインダーは、ボディに対して、縦方向に折り畳むように巻き込んであり、 しかも、フィラーをしっかり押さえるために、葉で枠を形作っている。 表面を見ると葉脈が目立ち、穴も空いていて、ラッパーに比べると厚みがある。 更にその奥にあるフィラーを見てみよう。 フィラーは、バインダーよりも荒々しい葉を使って、一見無造作に束ねてあり、 葉巻自体の香りもラッパーよりバインダー、フィラーと内部にいくほど強くなる。 そして、葉は、ボディに対して、縦方向に巻き込んである。 ■葉巻を解剖した写真（左) 左からラッパー、バインダー、フィラーの順。 ちなみにこちらがショートフィラー。 フィラーの差がお分かりになるだろうか？ フィラーを形作る葉を注意深く観察すると、幾種類かの葉に大別できる。 葉の色や香りが全く違うので、葉巻を分解すると、すぐに気が付くだろう。 これは、幹の同じ高さに生えた葉ではなく、違う着位の葉で、葉組をしているからである。 葉巻の葉は、生えた着位によって幾つかに大別できる。 いろいろな高さの葉を組み合わせるのは、葉巻の燃焼と密接な関係がある。 キャンプファイヤーや焚き火をするときに、着火剤として新聞紙を丸め、種火にした経験があるだろう。 そのとき、縦に強く丸めた新聞紙に火をつけると、表面のみが燃えるが 内部は炭化して燃え残る。さらに深部は全く燃えない状態である。 これは、内部が不完全燃焼を起こした結果である。 しかし、一番内側の紙にオイルを染みこませていたら燃焼の度合いも違ってくる。 葉巻の場合も同様である。 フィラーやバインダーの葉に含まれる油分の割合が同じであったなら（同じ種類の葉を使用したら）外だけが燃えて、内側は黒こげになって残ってしまう。 燃焼の早さを一定にすることで、内部まで、均一に燃えて、喫煙を楽しめるのである。 葉巻を吸うときの速度でも判ることがある。 ドローを頻繁に、早く行うほど、燃焼面は山形になる。）(図1） 反対にドローを疎(おろそ)かにすると、燃焼面は臼型になる。(図2) パイプスモーカーならご存じであろう。 パイプ葉を詰める火皿の全体に着火した火は、まっすぐ下方へと燃え進んでいく。 葉をボウルに詰めて、ドローだけを繰り返す。 結果、火口のような状態で、火皿の中の葉は燃え残ってしまう。（図3） そこで、パイプスモーカーはタンパーを使用するのである。 タンパーを使って、火皿の燃焼面を均一にすることで、火をパイプの火皿全体に回すことが出来る。 しかし、葉巻の燃焼面を均一にするために道具を使うことは出来ない。 そのため、トルセドールは、葉巻の製作過程において、葉の燃焼の速度を計算して巻き上げる。 これにより、葉巻の燃焼面の速度が、均一になり、 燃焼していく過程で、複雑な味わいをもたらすのである。 ツゲスペシャルタンパー コラムの読者からこのような質問がきた。 そこで、今回はそれに答えるコーナーをおまけでつけてみよう。 Ｑ. 葉巻に関して、困っていることがあります。 葉巻初心者のため、カットが深すぎてラッパーが剥がれてしまいます。 用心してはいるのですが、剥がれた葉巻を唾でくっつけて吸ったりしますが、良い解決法があったら教えてください。 Ａ. ラッパーは良いシガーであるほど薄くしなやかな葉で出来ています。 ですので、移動運搬中の乾燥・ショックやカットの失敗で、割れたり、剥がれたりすることがあります。 また、糊は葉巻のヘッドの一部にのみ使用されていますから、ヘッドを切りすぎるとラッパーが解けてきます。 まず、葉巻とはそういうデリケートなものだと思うことです。 かといって、せっかく手にした葉巻を、無駄にすることはありません。 破れたり、解けたりした葉巻は、自分で補修すれば良いのです。 実は、バーやお店でも破れたラッパーを補修して販売しています。 アメリカのバーでは、蜂蜜を塗って補修したりもしますが、これでは、余計な甘味が加わったり、手が、ベトベトしたりで、シガースモーキングを楽しめません。 そこで、筆者は、CIGAR FIX（シガーフィックス）という補修剤を使用しています。 これは、葉巻の製作過程で使用するものと同じような植物性の糊です。 つまり、葉巻に余計な香りや味を加えず、元の状態に戻してくれるのです。 速乾性もあるので、じっと乾くのを待つ必要もない優れものです。 使用するコツは、薄く延ばして塗ることです。 「備えあれば、憂い無し」、葉巻を所有するスモーカーの必需品です。 Q&Aで紹介されたシガーフィックス(CigarFix） あると便利、ヒュミドールのすみに入れておきましょう シガーフィックスはCigarGoods.jpにてお取り扱いしております。 ご注文はこちらから。 シガーダイレクトカスタマーセンターより。 　 パーティでバラしちゃいましたが（笑）、シガーダイレクトのお客様担当はリンダというキャラクター、そのキャラクターは実は２人いるんです。 すっかり葉巻にはまってしまった私たちをバーなんかで見かけたら声をかけてください！ メールやお電話は私たちがお相手します。 よかったら、ブログにも遊びに来てください！ ブログに遊びに行く ヒロ嶋田のスモーキートーク バックナンバー Vol.1 7C‘s ７つのCとは・・？ Vol.2 クリント・イーストウッドとシガー シガーの似合う俳優といえば・・ Vol.3 Cigar in the movie 映画の小道具としてのシガー Vol.4 Humidor ヒュミドールってなんですか？ Vol.5 Humidor2 "Keep your cigar" 葉巻をおいしく保管しましょう。 Vol.6 Wｈａｔ　is　Cigar？ 葉巻とタバコの違いって？ Vol.7 What is Cigar 2? タバコの葉、見たことありますか？ Vol.8 What is Cigar 3? たばこの価値はどれくらい？ Vol.9 What is Cigar ? 4 葉巻に潜む脅威！その名も「葉巻虫」 Vol.10 Tobacco Leaves たばこ畑って、まだ都市圏にもあるんですよ。 Vol.11 This is Cigar 実は美味しいショートフィラー。 Vol.12　This is Cigar2 おいしい葉巻は職人技が支えてるんです。 Vol.13　葉巻の色は？ ラッパーの色ってこんなにあるんです Vol.14 葉巻を造る 葉巻工場の秘密兵器とは？ Vol.15 コヒーバの光と陰 コヒーバの知られざる影とは？ Vol.16 コヒーバの闇に埋もれた男（前編) コヒーバの知られざる影とは？ Vol.17 コヒーバの闇に埋もれた男(後編) コヒーバの知られざる影とは？ Vol.18 葉巻の香り 葉巻とお酒のマリアージュ！ Vol.19 葉巻の保管(夏編) 夏の湿気対策は？ Vol.20 All About Dupont(前編) いつかはデュポン Vol.21 All About Dupont(後編) ライターと映画の関係 Vol.22 いたりあ紀行(前編) 地球の裏側で見たタバコ文化 Vol.23 いたりあ紀行(後編) ところ変われば・・・イタリアにて Vol.24 「褻」と「晴れ」 シガーとハレの関係とは？ Vol.25 宴の後 宴（ハレ）の後・・・ Vol.26 夏の煙管 日本の技術が支える！独自のたばこ文化 Vol.27 夏の煙管２ 刻みたばこってこんなに細いんです Vol.28 夏の煙管３ 煙管のメンテナンス Vol.29 夏の煙管４ 煙管の吸い方 Vol.30 クリスタルヨットクラブにて シガーダイレクトクラブクラブミーティングに参加して 当コラムについての著作権はすべてヒロ嶋田氏に帰属します。 お問い合わせはシガーダイレクトまで 　葉巻、シガーを40%オフで依頼！シガーダイレクトトップへ 　　はじめての方へ　　シガーを簡単依頼　　シガーグッズ　　ブログ【シガー＆ブログナイト】　　サポーター（お客様）の声　　バックナンバー 会社案内　　お問い合わせ  PRIVACY POLICY Copyright(c) 2007 40%OFF! Cigar Direct All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。